「言えないから。」

語解を恐れるあまり、ついつい言葉が多くなる。
そしてしゃべりすぎていやあな気持ちになる。

時間芸術である音楽はもっとダイレクトに感情を表現できるけど、
絵はそれに比べるとやや内省的で、回りくどい。もどかしい。

ただ丸を描く人間に、「それは何を描いてるの?」と訊いたところで
「丸を描いている」としか答えようがない。

「ええ、自分の内面を表現しています」
とか自分で言ってたら馬鹿みたいだと思う。
自分にもよくわからないことを説明させるから
意味のありそうなことを言うしかなくてそうなる。

では、と上手に説明してみれば、
今度は馬鹿じゃなくてうさんくさい詐欺師めいてくる。

多分僕たちは、僕たちのやっていることが
伝わると思っているわけでないし、
むしろ伝わっている方が不安になる。

みたいなポエムを考えている深夜、
頭の中には常にアルバン・ベルクのピアノソナタが流れている。

伝統的なそれまでのクラシック音楽が限界に達して生まれてきた、
初めて聴くと不安にしかならないこの20世紀初頭の曲は、
何度も何度も繰り返し聴いていると、
不思議となんだか自分自身そのもののような気がしてきて、
つとにロマンティックだ。

心が揺れたら 押してください

【翻訳用】AIによるこのマンガ・イラストの説明

青い髪の少女がキャンバスに向かって絵を描いているイラストだ。彼女はブラウスとスカートを身に着け、右手にパレットを、左手に筆を持っている。視線は振り返るようにこちらを向き、少し驚いたような表情をしている。キャンバスには円状の青いペイントが描かれ、作品がどのように完成していくのか気になるシーンである。全体的に青を基調とした色合いで、シンプルながらも印象深い雰囲気を醸し出している。

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