「春。」

家内は最近、10時間しか眠れず困っている様子である。彼女は「このままでは絶命する」と悩んでいる。それに対し夫は何も考えず、「考えるな」と自分に言い聞かせている。結局、夫は正直者は損をすると悟りながらも、「ミルクレープの夢を見たのは正夢だ」と冗談めかしている。家内が「そう」と答えると、夫は「ならそうでない世界を作ればいい」と語りかける。