
僕はいつも反抗的だったが、それは反抗のための反抗、
反抗的なポーズに酔いしれているだけの、暗く俯いた子供で。
だから結局、大きなシステムを自分から見限ることなく、
安心が約束された場所から、辺りの顔色を伺いながらあれもこれもダメだ、と
駄々をこねていたに過ぎない。
僕にとってマキタは、そうした稚拙なアイデンティティでさえ確立できずにいる、
僕自身のアンチテーゼのような存在でもあった。
僕はいつも反抗的だったが、それは反抗のための反抗、
反抗的なポーズに酔いしれているだけの、暗く俯いた子供で。
だから結局、大きなシステムを自分から見限ることなく、
安心が約束された場所から、辺りの顔色を伺いながらあれもこれもダメだ、と
駄々をこねていたに過ぎない。
僕にとってマキタは、そうした稚拙なアイデンティティでさえ確立できずにいる、
僕自身のアンチテーゼのような存在でもあった。
心が揺れたら 押してください
高校の教室内での状況。主人公は2年生で初めて同じクラスになったマキタという生徒の存在を知った。マキタは授業中に寝ており、進路希望調査のプリントを教師から渡されるも無頓着の様子。マキタの進路希望には「したい」「きたい」「どうでもいい」と書かれている。主人公は自分を子供っぽい怠け者のクソガキだと自嘲するが、マキタは一貫してマキタらしいと述べている。