
僕は本当に面白みのない男で、
もし今ユーモアのかけらでも僕自身から感じることがあるとすれば、
それは全て、マキタを笑わせてそれを独占したいという欲望に由来する。
心が揺れたら 押してください
男の学生は、普段笑わないクラスメートのマキタを笑わせようと一週間かけてお笑いのビデオや落語を勉強する。だが、彼の必死な努力は報われず、マキタを笑わせることはできなかった。彼女が笑わない人を好きになる理由は、笑わせた時にその笑顔を独り占めできるからだと考えている。最後にマキタが笑ってしまったが、それは男子の必死さが滑稽であったためらしい。男の学生はその結果を見て「やっぱり雑魚だ」とつぶやく。