
昔はよかった、とはっきり言い切れるほど
よかった思い出はない。
でも今よりはよかった。
僕のノートには、たくさんの余白があったからだ。
ぎゅうぎゅうに詰め込まれた僕というノートは
もう買い足すことは出来ない。
ほんのわずかな余白に、
小さく小さくなってゆく僕を描く。
昔はよかった、とはっきり言い切れるほど
よかった思い出はない。
でも今よりはよかった。
僕のノートには、たくさんの余白があったからだ。
ぎゅうぎゅうに詰め込まれた僕というノートは
もう買い足すことは出来ない。
ほんのわずかな余白に、
小さく小さくなってゆく僕を描く。
心が揺れたら 押してください
母親になった人物が、かつての知人ハセガワくんに宛てた手紙を思い出している描写である。過去には一緒に鴨川に並んで立ち、手紙には「私、母になったよ」と書かれていたようだ。20年後、二人の成長を経て同じ場所で並んでいるが、どちらがハセガワくんなのかはもうわからないという感慨が漂うシーンである。